アキバの「T-ZONE PC DIY SHOP」が11月29日をもって廃業するとのリリースが同ショップの運営会社である(あった)T-ZONEストラテジィから出されました。
一方、同ショップの経営権はドスパラに譲渡されると昨日発表され、2011年以降は「ドスパラPCパーツ館」として再出発するらしいです。
小学生の頃から秋葉原通いを始め、町並みの変遷を見続けてきた私にとって、T-ZONEの名前がアキバから消えてしまうと思うと、実に感慨深いものがあります。
実際、今の場所に移ってからも1階で並行輸入のグラフィックカードを買ったり、3階でCPUファンやケースファンを買っていたので、自作PCパーツ調達先の重要拠点でした。
私のおぼろげな記憶によれば、まず、電子パーツ販売会社だった亜土電子工業がPCパーツを扱う専門店としてT-ZONEを設立、現TSUKUM0-eXビルに開店したのが初期。 続いて隣の現ドンキホーテのビルに一挙拡大、ミナミ無線電器と共に「T-ZONEミナミ」として、中央通りでアキバを象徴するPCパーツ店として隆盛を極めました。 しかし2002年だったか、同ビルから撤退して以降、現在の場所にて営業、という時系列だったと思います。
思えば、各PCショップは裏通りの小さな店舗から始まって、やがてアキバ表通りのビルに大型ショップを展開、一時期は中央通りを支配した時期もありました。が、やがてまた徐々にPCパーツを扱う大規模店は消滅して行き、裏通りへ逆戻り。 まさにT-ZONEもその栄枯盛衰を忠実に辿った一社だったと言えるかもしれません。
一時期、地元の近くにもT-ZONEのPCパーツショップが開店していましたが、業容を一気に拡大し過ぎたのも災いしたのでしょう。 しかし本質的にはアキバの自作PC市場が急激に縮小していると見るべきなのでしょう。 そこそこの値段でそこそこの既製品PCが買えればいいや~という時代になったということか。
全くアキバらしくないアキバデパートが新装開店し、来年にはラジ館も閉店・・・。
巡回コースの核だった「PCパーツショップ通り」から老舗のT-ZONEも遂に消滅し、ますます寂しくなりますね~。