映画「陽だまりの彼女」感想

a0033530_23522446.jpg映画「陽だまりの彼女」を観てきました。

原作の小説は未読ですので、飽くまで映画の感想になります。
ストーリーは男女の主人公、奥田浩介と渡来真緒の二人の出会いと別離、再会を縦軸に、真緒の出生の秘密にまつわる謎を横軸に展開するラブストーリーです。

問題の「秘密」の部分については幾つもヒントが提示されるため、早いか遅いかの違いがあっても誰でも推測される内容なので、どんでん返し的な展開ではなく、やっぱりそうだったのか~という落とし方。
ファンタジー映画として楽しみたい自分としては、最後まで暗示的にほのめかす程度に描いて欲しかったという希望はありますが。

何と言っても、全編を通して真緒のほんわかした天然キャラクターをとてつもなく魅力的に上野樹里が演じていて(中学生時代の葵わかなも良いです!)、真緒を見ているだけで大満足!(笑)

一方でそれと対照的に、奥田浩介の設定との違和感が引き立ってしまっています。
(それって、自分が男だからかなあ?)
彼は広告代理店に勤めるモテない冴えない鉄道オタク&ゲーマーという設定のようですが、ゲーマーにも鉄オタにも見えません。演出上も最初から諦めてしまっているというか、辛うじて江ノ電車内でVVVFインバーターの音が好きという件がありますが、とってつけたようなセリフ回しが痛いだけ。
また回想シーンに出てくる学生時代、同級生のイジメにあう真緒を浩介が助けることで、浩介が孤立するのですが、どう見ても外見は学園の人気者に見えてしまうこと。

これらは浩介を演じる松本潤と北村匠海(中学生時代)の二人には罪はなく、完全にキャスティング上の問題。
中学で孤立した浩介が逃げるように転校してしまい、二人の別離の原因になるというエピソードが挿入されているのですが、ひとりになってしまう真緒にとって厳しい試練だったにも拘らず、重要なポイントなのに全く説得力がありません。(彼女がどれほど彼のことを慕っていたか、彼女の出生と関係があるので尚更です!)


この映画の一番のポイントは、再会を果たしたにも拘らず、再度の別れと共に彼女を失うだけでなく、彼女との記憶、更には彼女の存在そのものが失われてしまうということへの悲しみ、恐れ、消失感だと思います。
悲しみを記憶に留めておくことと、忘れてしまうこと、どちらが辛いのでしょう・・・。

映画は最後に、真緒の記憶を無くした浩介に輪廻と新たな出会いを示唆してエンディングとなります。出会い、別れ、忘却、そしてまた出会い、の輪廻。

観客の大多数を占める女子中生、女子高生はあちこちで号泣していましたが、男性視点で観ると、感情移入がし難いなぁ~~。
どうしたって松潤には負けるもんな~。
その替わり、同世代としては真緒の父親にぐっとキタ!(笑)
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  by risky_k | 2013-10-28 23:55 | risky_k's MOVIE/TV

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