やっぱり凄い!陰陽座ニューアルバム 『鬼子母神』
発売日にCDを購入して最初に聴いた時は、スーッと流れるように全曲が終わった感じがして意外でした。 全作品で組曲という構成からして、難解なアルバムになるのではないかという先入観がある意味で裏切られたからかも知れません。 ところがウォークマンに転送してから今日に至るまで、ふと気がついたら依然としてヘビーローテで聴いている・・・。
一曲、一曲を聞き込んでいくと味のあるスルメ曲が多いし、ヘドバンや合いの手がハマりそうなライブ向きな作品あり、聞かせるバラードありと、現在の陰陽座の集大成というに相応しい佳作がバランスよく配置されてることに今更ながら気が付きました。 まずオリジナルの戯曲を書き下ろし、それをベースにアルバムを製作するというチャレンジングなアプローチにも拘わらず、陰陽座でしか表現できない独自の世界観をそのままに、高度な音楽性と聴き易さを緊張感をもたせ両立させるという構成が実に巧みです。 特に終盤の3曲「径」「紅涙」「鬼哭」は黒猫さんの歌唱力が圧倒的で、自分的には一番のヘビーローテ部分です。(もちろん、今回のアルバムでは瞬火兄上のヴォーカルも上手いです!)
4月のライブでこれら楽曲をどう再現してくれるのか楽しみですが、折角のコンセプトアルバムなので、いつものライブとは違ったステージ演出にも期待したいところです。
by risky_k | 2012-01-08 22:05 | risky_k's MUSIC